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【第2弾】副知事、アドバイスをお願いします!

こんにちは。広報・ブランディング推進室の新田です。
いつも富山県公式noteをご覧いただきありがとうございます。

先月、職員の相談に蔵堀副知事(以下、くらほりさん)がアドバイスする記事を公開したところ、これまでの記事で一番多くの方にご覧いただくことができました!ご覧いただいた皆さま、ありがとうございました!

前回ご紹介した以外にも多くの相談が寄せられていたので、第2弾として、くらほりさんに追加でアドバイスをしていただきました!

今回も働くみなさんにも共感できる相談だと思います。ぜひご覧ください!



1.モチベーションを上げるには?

業務分担的にルーティン業務や庶務的なものが多いのですが、そんな中でも、仕事に対するモチベーションを上げていくためには、どうしたらよいでしょうか。(匿名希望さん/20代)

くらほりさんからの回答
私は、給与を現金で受け取る職員がまだ多かった時代(ずいぶん昔ですね)に、給与の支払い事務をやっていました。電卓で集計し、銀行で現金(数千万円!)を受け取り、数百人の給与袋に金額を揃えて入れて、本人に渡していました。大事な仕事ですが、モチベーションが上がりませんでした。

当時の私は、電卓スピードが遅くて、検算するときも時間がかかっていました。しかし、パソコンが出始めていたので、集計と金種指定を表計算ソフトを使うことで正確になり、自分の仕事を効率化することができました。

一般的には、ルーティンワークは、作業の均一化や効率化により、組織の生産性を上げる重要な役割を担っていると言われています。あなたも、作業効率を上げる方法を考えてみてはどうでしょうか。

(なお、その後、給与支払いが口座振替になったので、そうした作業は全てなくなり、県庁や銀行の業務が格段に効率化されました。)

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2.「現場に出ましょう」と言われても…

最近よく「現場に出ましょう」と言われますが、担当事業がない場合など、想定される現場がすぐに思いつかない場合はどうしたらよいでしょうか。(プライベートの時間であればどこでも自由に行けるのですが、業務時間内の外出であれば、それなりの理由や収穫が必要だと思い、躊躇してしまいます。)(くろいぬさん/20代)

くらほりさんからの回答
現場を見て、関係の方々の意見を聞くことは、とても大事です。極端な例だと、災害現場の状況は、映像や写真、図面だけでは、その規模や被害の程度がよくわからないと思います。

私も、災害現場に視察に行きますが、事前に読んでいた資料だけではわからないことがたくさんあります。「百聞は一見に如かず」という言葉のとおりです。

そうは言っても、自分の仕事に直結する現場がないこともありますよね。そんな時は、同じ係であれば、別の方が現場へ行くときに同行させてもらいましょう。

また、上司の方から、「一緒に現場を見よう」と声をかけることも大事だと思っています。私の方からも、管理職の皆さんにお願いしておきたいと思います。そうした機会があれば、是非、現場を見てください。

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3.これまでのやりがいを教えてください

若い時、ライン職となった時、部長級以上となった時に、どのようなやりがいを感じて働いてこられましたか。労働移動などの言葉が流行る中で、富山県庁職員として在籍し続けるキャリア人生でも良いのか悩んでいます。(匿名希望さん/30代)

くらほりさんからの回答
そうですか。私も、若いときに、大きな県庁組織の中で自分ができることの限界を感じて、転職しようかとよく迷いました。県庁から転職して、活躍されている方も多くいらっしゃいます。

しかし、民間企業に勤めている友人に相談すると「考えが甘い!お前はどんな能力があり、何ができるんだ?そんなことで民間企業で役に立つわけがない!県庁でしっかり実績を上げてから、こっちに来い!」と厳しい返事でした。

それ以後、まずは自分の仕事に精通する、その分野ではプロになることを目指して仕事をしました。自分で判断して仕事を進める範囲が広がれば、やりがいもあるのではないでしょうか。

その後、係長になった時には、自分が努力すれば、県民のためにできることも多いと感じました。部長になると、いろいろ苦労も多いのですが、県民全体のためにできることがもっと多くなります。

あなたも「県民のために」ぜひ自分の力を発揮してください!

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4.中途半端になりそうで不安です

仕事では各分野のスペシャリストが求められると思うのですが、数年毎の異動もあり、特定の分野を極めるというのが難しいと感じています。このままでは何もかも中途半端になりそうで不安なのですが、今後のキャリアを考える上でのアドバイスをお願いします。(匿名希望さん/40代)

くらほりさんからの回答
仕事には、スペシャリストが求められる場合、ゼネラリストが求められる場合があると思います。

私は、若いころに上司や同僚の多くがスペシャリスト(技術職)だった職場で仕事をしたことがあります。

配属当初は、技術職の方は各自の専門分野に精通されているうえに、事務職が行う仕事の内容にも詳しくて「ここに私は必要なのか?」と思いましたが、まずは、自分の仕事(対外的な折衝、国への手続きの円滑化、予算要求等)に全力を尽くすことにしました。

質問いただいた方は行政職(事務職)だと思いますが、まずは自分の仕事に精通することが大事だと思います。そのうえで、自分の得意とする分野の知識を深めていただければ、その積み上げの結果が、他にない能力を身に着けた人材になられるのではないかと思います。


さいごに

今回は、幅広い世代の相談とアドバイスを掲載しました。

くらほりさんのアドバイス、参考になったでしょうか。世代に応じて、相談の内容にも傾向がありそうですね。蔵堀副知事、今回もありがとうございました。

第3弾も近日中に公開予定です。ご期待ください!


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