6月の注目プレスリリース/広報担当者が気になったプレスリリース3選
こんにちは。広報・ブランディング推進室です。
毎月恒例、広報担当者が個人的に気になった先月の報道発表資料(プレスリリース)から、富山県庁の仕事を振り返ります。今回も担当者に事業の狙いや背景などを聞いてきました。ぜひご覧ください!
5月の記事はこちらからどうぞ。
四季防災館「災害体験ナイトツアー」開催
「四季防災館」は、富山の春夏秋冬の災害や自然の特性を体験しながら、自然災害の歴史と、その克服に向けた先人たちの努力を学べる体験型学習施設で、平成24年4月から運営されています。
同施設の開館時間は通常、日中のみですが「災害が起こるのは明るいときだけではない」との考えから、10日間に限り、夜間に災害の疑似体験ができる「災害体験ナイトツアー」を開催しています。
今年度初となるツアーが6月10日(土)に開催され、3組9名の家族が参加しました。
参加者からは、日中と比べて「水の中を歩く恐怖が増した」「火が大きく見える」などの感想が聞かれ、昼と夜での災害の感じ方の違いを体験できたようです。
四季防災館の担当者によると「実際の災害時には、汚い水の中を歩かなければいけなかったり、マンホールの蓋がなくなっていたり、施設で体験するよりも更に過酷な状況が想定される。予め施設で体験して、心の準備をしてほしい。」として、多くの県民の参加を呼び掛けています。
先日も豪雨による大きな災害がありました。万が一のときに慌てずに避難できるよう、一度は体験しておきたいですね。
次回の開催は9月です。体験を希望される方は四季防災館(076-429-9916)までお問い合わせください。
立山小学校児童による「田んぼの生き物調べ」実施
富山県では、「生態系保全効果の検証」や「保全活動への参加啓発」を図ることを目的として、小学生の児童と一緒に用水路・ため池など、周辺水域での生き物を調査する「田んぼの生き物調べ」を平成17年から実施しています。
6月14日(水)に、立山小学校の児童や富山県農林振興センターの職員等が参加して、今年度初の調査が実施されました。
当日は、生態系の保全や災害防止など、農村地域が持つ様々な機能を説明したあと、農業用水路での水質調査と、タモ網による生き物の採捕・観察を行いました。
最初は「長靴に水が入った!」「泥が気持ち悪い」と騒いでいた子どもたちも、タモ網に向かって足で生き物を追い込むようにして生き物を捕まえる方法を教え、実際に自分で生き物を捕まえることができるようになると、「カニが入った!」「何か動いてる!採れたよ!」「こっちの網にも追い込んでよ!」と、全身水や泥で汚れることもお構いなしで採捕に夢中になっていたとのことです。
同行した農林振興センターの職員によると、調査・観察後、子どもたちからは「身近な水路にこんなに色んな生き物が住んでいるとは思わなかった。また捕まえたい。」「生き物が住む水路の水を汚さないようにしたい」といった感想が聞かれ、調査を通じて、生き物の住む環境について関心が高まり、農業や水路の持つ役割や機能について考えるきっかけになったようです。
みなさんも小さい頃に、水辺で生き物を捕まえたことがあるのではないでしょうか。富山ならではの豊かな自然を守っていきたいですね。
県立中央病院での「高校生一日看護見学」開催
7月3日と7月10日の2日間にかけて、富山県県立中央病院で、高校生一日看護見学」が開催され、県内の高校生約100名が参加しました。
これは、看護職への進路選択の参考としてもらうことを目的として、県と(公社)富山県看護協会が開催しているイベントで、現在働いている看護師の中には、この看護見学をきっかけにして、看護師になることを決めた方もいるそうです。
当日は、グループに分かれて、ドクターヘリが使用するヘリポートや救命救急センター、小児病棟などの見学を行ったほか、実際に県立中央病院で働いている看護師との座談会等が行われました。
参加した高校生からは、「病棟によって雰囲気や工夫の仕方が違うことが印象に残った」「実際に働いている人や場所の雰囲気がつかめてよかった」などの感想が聞かれ、普段なかなか入ることがない医療の現場を見て、看護職の仕事への理解を深めていたようです。
富山県立中央病院といえば、高度で先進的な医療を提供する富山県唯一の県立総合病院として県民に知られていますが、「具体的に何がすごいの?」という方のために、取組みや最先端の機能がよくわかるPR動画も公開されています。
現場で働く看護職の方のお話を聞いて、大変な仕事ですが、それ以上の大きなやりがいや喜びがある仕事なのだと感じました。看護職の働く様子がわかる特設ページも充実しているので、興味を持たれた方は是非一度ご覧になってください。
おわりに
広報担当者が選ぶ6月の注目プレスリリース、いかがでしたか?
同じ県職員でも、県民の皆さんとの関わり方は職種や部署によって様々です!
7月のプレスリリースもお楽しみに!
文:広報・ブランディング推進室 新田