7月の注目プレスリリース3選|広報担当者が振り返る富山県庁の仕事。
こんにちは!広報・ブランディング推進室の新田です。
観測史上最も暑い年になるとも噂されている2023年ですが、皆さんは元気でお過ごしでしょうか。
毎月恒例、広報担当者が個人的に気になった7月の報道発表資料(プレスリリース)から、7月の富山県庁の仕事を振り返っていきます。
今回も、読者の皆さんが「これも県の仕事だったんだ」と思えるような情報をお届けしていきますので、ぜひご覧ください!
6月の記事はこちらからどうぞ。
伏木富山港(新湊地区)国際物流ターミナルのガントリークレーン更新(7月5日)
伏木富山港は伏木地区、新湊地区(富山新港)、富山地区の3地区からなる港湾で、日本海側の拠点となる港の一つです。
本州のほぼ中央に位置し、能登半島に護られて風波の影響を受けにくいといった地理的条件に恵まれ、古くから要港として栄えてきました。
なかでも、昭和43年に開港した富山新港は「大型船舶とコンテナがあつまる伏木富山港の中核的港湾」として、日本海側の国際海上貨物輸送網を支えています。
そんな富山新港にある国際物流ターミナルでは、平成14年から使用していたガントリークレーン(※)が老朽化したため、7月に新たなクレーンに入れ替える工事を行いました。
今回導入されたクレーンは高さが約60m、幅が約90mあり、操縦室の高さは地上から約40mになるそうです!
担当者によると「今後、電気配線の接続や試運転などを行ったうえで、秋ごろの稼働を目指しており、もう一台のガントリークレーンと合わせて、年間約5万個の貨物の積み下ろしを行う」とのことです。
普段なかなか意識することはないかもしれませんが、我々の生活を支えている伏木富山港の情報でした。お近くに寄った際は、新しいガントリークレーンもチェックしてみてくださいね!
熱中症対策リーフレット作成(7月6日)
富山県は人口10万人あたりの熱中症による死者数(平成29年から令和3年の5年平均)が全国ワースト5位(1.4人)となっており、全国的に見て熱中症で亡くなる方が多い県です。
また、熱中症による死者の8割以上が高齢者となっており、室内でエアコンをつけずに亡くなる事例が多くみられます。
こうした背景を踏まえ、県では熱中症で亡くなる方を少しでも減らすために、県内の高齢者向けに熱中症予防のポイントをまとめたリーフレットを作成しました。
作成したリーフレットは、少しでも多くの高齢者に届くよう、富山ヤクルト販売(株)とも連携して各世帯に配布しています。
県の担当者によると「熱中症は死に至ることもあり危険だが、行動に注意することで予防することが可能。高齢者の方は暑さやのどの渇きを感じにくくなっているので、周囲の人と声を掛け合いながら十分注意してほしい。」とのことです。
9月頃までは熱中症の危険が高い時期が続くとのことです。リーフレットは県のHPからダウンロードできるので、周りに高齢の方がいらっしゃる方は、積極的に活用してください!
みんながつかいやすいインクルーシブひろば会議の開催(7月26日)
「インクルーシブひろば」は、障害のある子もそうでない子も、みんなが安心して楽しく遊べる場所として、令和5年3月、富山空港スポーツ緑地にオープンした広場です。
体幹の弱い子も楽しめるハーネス付きのブランコや、車いすに座ったまま遊べる砂遊び遊具などがあり、オープン以来、多くの方に親しまれています。
一方で、利用状況を調べてみると「障害のある子どもの利用が少ない」という課題があることがわかりました。
そこで今回、児童の発達に関する有識者や、障害のある子どもを支援する団体の代表者、地元の関係者などが集まり、インクルーシブひろばの活用促進策について話し合う「みんながつかいやすいインクルーシブひろば会議」が開催されました。
会議では、広場の利用状況に関する調査結果や、障害のある子を持つ親へのアンケート結果などが紹介されたあと、参加者による意見交換が行われ、「インクルーシブに対する理解を、保護者や社会全体に広めていくことが大切」などの意見が出ました。
今後、今回の会議の結果も踏まえながら、広場の利用を促進する方法が検討されていく予定です。
担当者によると「インクルーシブひろばを、多様な子どもたちにとって利用しやすい広場にするため、検討していきたい。」とのことです。
せっかくの素敵な広場なので、多くの子どもたちがより安心して遊べる広場になると良いですね!
おわりに
広報担当者が選ぶ7月の注目プレスリリース、いかがでしたか?
外からはなかなか見えづらいですが、どれも県民のウェルビーイングにつながる大事な取組みでしたね。
次回の更新をお楽しみに!
文:広報・ブランディング推進室 新田
今回紹介したプレスリリース