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富山マラソンにかける熱い想い。/庁内広報BEYONDより

こんにちは。広報・ブランディング推進室です。

11月5日の日曜日、富山マラソン2023が開催されました。秋晴れの中で1万4千人を超える過去最多のランナーが参加し、当日は大きな盛り上がりを見せていました。

今回は庁内広報「BEYOND(ビヨンド)」から、富山マラソンの運営に携わった富山県職員の取組みを紹介します。

ご自身もランニングが趣味で、採用面接のときから富山マラソンへの熱い思いをアピールしていたという西野さん。どうして「好き」を仕事に活かすことができたのでしょうか。ぜひご覧ください。



西野 優希(にしの ゆうき)さん
平成26年度入庁。文化振興課、商工企画課などを経て、令和5年4月よりスポーツ振興課の富山マラソン推進班に着任。資材置き場やスタッフ駐車場の確保、仮設トイレやエイド(給水・給食)の手配などを担当する。自身もランナーとして多数のマラソン大会に出場し、ベストタイムは2時間48分。平成27年には市民ランナーグランドスラムを達成。

きっかけはダイエット。

ーーどうしてランニングをはじめたのですか?
大学時代、ダイエットのためにランニングを始めました。学生寮のご飯が美味しすぎたんですよ。

時間や場所を選ばず、好きな仲間と走れるところがランニングの魅力です。大会に参加すれば観光も楽しめますね。

今ではランニングは自分にとって、趣味と言うより生活の一部になっています。やらないと落ち着かない、言わば歯磨きみたいなものですね。

大学時代には、富士山の麓から山頂までを駆け登る「富士登山競走」を走破。(右が西野さん)

最近は朝の出勤前がトレーニングの時間です。昼休みに県庁の友人と30分ほど走ることもあります。妻や妻のご両親の理解や協力のおかげで走れていると感じますね。

ーーランナーから見た、富山マラソンの魅力を教えてください
ランナーとしては、何よりコース自体が魅力的です!高岡の街並みや大海原、新湊大橋の絶景、最後は美しい景観の環水公園でフィニッシュ。記録よりも記憶、という言葉がふさわしい大会です。

また、14,000人ものランナーが走るので、観戦される方にとってもお祭りのように感じられる1日だと思います。

新湊大橋は富山マラソンでしか走ることができない絶景ポイント。
フィニッシュ地点ではビル群越しに雄大な立山連峰が望める。

「富山マラソン」への熱い想いが実った。

ーー入庁時から富山マラソンの運営に興味があったとお聞きしました。 
入庁の翌年が第1回大会だったので、実は採用面接の時から「富山マラソンに関わりたい」と伝えていました。ですがその時は「もう運営メンバーが動いているから難しい」と言われてしまったんです。

それでも当時のマラソン担当の部署に顔を出したり、毎年異動希望を出したり、周囲に自分の「やりたい」という思いはアピールしていました。

そしてついに昨年、庁内公募に応募して異動が叶い、10年間の片思いが実りました(笑)。

ーー運営に携わることで、新しい発見や驚いたことなどはありましたか?
運営の仕事は、とにかくお願いすることが多いですね。企業や自治会・団体の方にボランティアの手配を依頼したり、コース付近にお住まいの方に水道や荷物スペースの提供を依頼したり。

3ヵ月で200件近くの協力をお願いして回り、1日に10件回ることもありました。

また、例年どおりにいかないこともあります。諸事情でこれまで水道をお借りしていたお店からお借りできなくなり、急遽近くのお店にお願いすることもありました。県庁ではあまりない経験で大変な面もありますが、新鮮でしたね。

多くの方にご協力していただく中で、顔が見える距離でしっかりお話しすることの大事さを身に染みて感じました。

マラソン大会は多くの方の協力のもとに成り立っている。

ランナー目線で改善に取り組む。

ーーランナーとしての経験は業務に活かせましたか?
参加するランナー側の目線から、改善に向けていくつか取り組んだことがあります。

実はこれまでの富山マラソンでは、参加ランナーから「エイドの給食が全てのランナーに行きわたらない」「スタート付近のトイレが混雑している」という不満が出ていました。

エイドの給食は、これまでも参加者全員に行きわたる数を用意していましたが、一度にまとめて提供していました。

そうすると、速いランナーはたくさん食べられますが、後ろを走るランナーがポイントに到着する頃には、給食が残っていなかったんです。

今回の大会では、どんなスピードの方にも富山の名物を満足して食べていただけるよう、給食の提供時間や個数を調整しました。

ただ、生ものは適切に管理しないと食中毒の恐れがあるため、納品計画を業者さんと調整するのに苦労しましたね。

富山名物のます寿司はランナーからも人気。

トイレについても、今まではコース上にバランスよく仮設トイレを設置していました。ところが多くのランナーはスタート前後にトイレに行くため、結果としてスタート地点で混雑が発生していたんです。

今回の大会では、スタート地点に集中して仮設トイレを設置したり設置個所を増やしたりして、すべてのランナーが利用しやすいように計画しました。

ーー大会を終えてみて、いかがでしたか?
給食もトイレも、ランナーに寄り添う形に調整できたと思っていました。ところがいざ大会本番を迎えてみると、最高気温が25度を超えて過去に例のない高温となり、トラブルが続出しました。

アクシデントも重なって、中々思った通りにはいきませんでしたね。そうした経験も糧にしながら、次回はさらにランナーに寄り添った大会になるよう考えたいと思います。

ーー最後に「好き」を仕事に活かすコツを教えてください。
「思ったことはとりあえず言ってみる」ということじゃないでしょうか。

「こういう部署で仕事をしたい」でもいいし、普段の仕事の中で「こうしたらもっと良くなるんじゃないか」でも良いですが、とにかく思っていることを言わないのはもったいないと感じます。

また、ジョブチャレンジや庁内複業制度など、県庁でもやりたいことにチャレンジできる機会が増えてきました。

多くの職員が積極的にこの機会を活用して、自分の好きなことに向かって仕事ができるようになると嬉しいですね。


おわりに

ランナーの西野さんから見れば、階段が多い県庁は練習場所の宝庫とのこと。2段とばしで登り、日頃から脚力を強化しているそうです。

今回のマラソンに限らず、富山県庁には幅広い分野の業務があるので、みなさんの「好き」を仕事に活かすチャンスも転がっているかもしれません。

西野さんのように、まずは思ったことを言葉にするところから始めてみてはいかがでしょうか。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

文:BEYOND編集部
改編:広報・ブランディング推進室 新田

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