【一生、青春。】富山県教育委員会が本気で伝えたい教員の魅力。
こんにちは!広報・ブランディング推進室の新田です。
富山県は教育先進県とも呼ばれ、「14歳の挑戦」という中学生向けのインターンシッププログラムや、富山大学と連携し、教員が在職中に教職大学院で学びのスキルを高めることができるプログラムの実施など、県を挙げて教育を支える環境を整えています。
先日、そんな富山県で、県教育委員会が教員や教育現場の魅力をアピールするPR動画を公開しました。動画のコンセプトは「一生、青春。」という、かなりインパクトがあるものとなっており、教育委員会の本気が感じられるものになっています。
そこで今回は、富山県教育委員会がこの動画制作に至った背景と、「一生、青春。」のコンセプトに込めた思いについて、制作した教職員課の担当者にインタビューした結果をまとめました。ぜひご覧ください。
「一生、青春。」どんな動画?
今回公開した動画は、「イメージPV」と、「インタビュー動画」の2本です。
イメージPVは、子どもたちの姿や現場で実際に働く先生の姿を映し出し、教員のワクワク感ややりがいが伝わる映像になっています。↓
もう一方のインタビュー動画は、年齢、専門分野、出身等、多様な背景をもつ教員の様々な働き方を、現場の教員の生の声として伝え、富山県の教員がどのように働いているかが伝わる映像になっています。↓
動画制作に至った背景は?
全国的に教員不足が深刻化する中、富山県でも同様に、教員志願者数の減少が大きな課題となっています。幸い富山県ではまだ起きていませんが、他の自治体では、「学級担任が足りず、校長や教頭といった管理職が代わりに担任をする」といった事態が生じているところもあるようです。
こうした状況を踏まえ、富山県教育委員会では、これまでも教員の働き方改革を積極的に進めてきました。
例えば、部活動については、平日の指導だけでなく、土日の大会引率も「部活動指導員」として教員OBや地域の指導者、競技経験者が担えるようにしています。また、教材の準備等をサポートする「スクールサポートスタッフ」の配置を積極的に進めており、現在では、県内のほとんどの小中学校に配置されています。
他の取組みや勤務条件等は↓をご覧ください。
こうした取組みの結果、教員の働き方改革はどんどん進んでいるものの、世間では「定額働かせ放題」など、教員の労働に関する負のイメージが根強く、「教員という仕事の良さが上手く伝わっていない」という課題感がありました。
そこで、「教員という仕事の良さをもっと伝えたい」との思いから、今回初めて、動画による教員のイメージアップに取り組むことになりました。
「一生、青春。」に込めた思いとは?
「一生、青春。」というコンセプト自体は、動画制作を受注した事業者が考えたものです。
事業者は、教員の仕事を次のように捉え、このコンセプトを提案しました。
この提案を受けて、実際に教員でもある教育委員会の担当者は「教師に求められる姿は、従来の“教える”という立場から、“学びの伴走者”に変わってきている。自分自身も子どもたちと一緒に成長していくという部分が“青春”という言葉とリンクするところがある。」と共感し、このコンセプトで動画を制作することに決めました。
「これから進路を決める学生たちがこの動画を見て、少しでも教員という仕事に対するイメージが良くなってほしい」という願いが、このコンセプトには込められています。
また、インタビュー動画では、他県出身でJターンした先生、IT企業から転職した先生、夫婦で育休をとった先生など、多様な先生が紹介されており、学生に限らず、教員という仕事に興味のある全ての人に見てほしい動画になっています。
おわりに
富山県教育委員会では、今回の動画を積極的に活用していくほか、教員採用WEBサイトをリニューアルするなど、今後も教員の魅力発信に力を入れ、教員確保につなげていきたいとのことです。
教員の仕事のイメージは変わりましたか?少しでも教員の仕事に興味を持たれた方、令和6年度の出願は6月9日(金)17時まで受付中です。
実施要項等の詳細は以下のページをご覧ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
文:広報・ブランディング推進室 新田