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富山の電気とおいしい水ができるまで!/企業局の仕事を「大調査」

こんにちは。広報・ブランディング推進室です。
いつも富山県公式noteをご覧いただき、ありがとうございます🌼
 
突然ですが!
皆さんは、富山県が公営企業を運営していることを知っていますか?

企業局という組織で、発電水道用水・工業用水の供給を行っているんです。
企業局は、県の一般行政と同じく、“県民の福祉の増進”を目的とした組織ですが、税金ではなく、利用者が支払う料金によって運営されています。
 
今回は、企業局ではどんな仕事をしているのか、そして私たちが普段使っている電気や水はどうやって作られているのか調査してきました!

初めてのnote執筆で拙いところもありますが、
ぜひ最後までご覧いただけたら嬉しいです。


🏢企業局ではどんな仕事をしている?

企業局では、富山県の豊かな水を活かしながら、主に発電事業水道事業など、私たちの暮らしの“当たり前”を支える仕事を行っています。

その他にも、県有地で駐車場を運営するなど、「県民のくらしと共に」を合言葉に、富山県の恵まれた自然環境を活かして、快適で便利な暮らしをサポートするための事業を展開しています。

今回は、発電事業と水道事業の2つの現場を訪問してきました!

💡安定して電気を届ける仕事 

まずは、企業局の発電事業を紹介します!

発電事業では、神通川・上市川・小矢部川・庄川の4つの水系と農業用水で、20の水力発電所を建設しており、急流で豊富な水を利用して水力発電を行っています。
その電力量は、太陽光発電所も合わせると、県内約1/3の世帯数の1年分の消費電力に匹敵します
これらの電気は電力会社に販売しており、電力会社を通じて各家庭や事業所へ送電されています。

今回は、八尾発電所にお邪魔して、実際の発電の流れや仕事内容をお聞きしました。

今回お話を聞かせていただいた
 砂山さん(左)、浦本さん(右)

水力発電とは、高い所に貯めた水を低い所に流す際の水の勢いを利用して、発電機を回転させ、電気を生み出す方法です。

富山の豊富な水を有効活用できるだけでなく、発電に使った水は川から海へ流れ、やがて雲や雨になってまたダムに戻ってくるため、地球にも優しい再生可能な発電方法と言われています。

実際の発電の様子を、簡単に紹介します⚡

 ー 電気ができるまで ー

1.高所から地下へ水を送る
ダムの水が、約50mの高さから長い管を通って勢いよく地下へ送られます。
八尾発電所では、八尾ダムから最大毎秒19トンの水を流しています。

管の長さは約110mもあるそう。迫力にびっくり!

⒉発電機を回転させる
高所から流れてきた水の勢いで発電機が回転し、電力が生み出されます。

回転する発電機。
発電機は2つあり交互に稼働しています。


企業局では、24時間365日体制で水力発電所の状態を監視し、発電設備の点検・管理をしています。

機器点検の様子。
異音異臭や目視で異常は無いかチェックしています。
電圧を測っている様子。
通電状態での作業のため感電の危険もあるそう。


 入庁1年目の浦本さんは、企業局の先輩から「県民の暮らしを支えられる、やりがいのある仕事」と聞き、富山県の役に立ちたいという想いから企業局を目指したそう。

不具合が起こった際に調査して、無事直ったときに達成感を感じるそうで、
使命感を持って私たちに電気を届けてくださる企業局職員が、とてもかっこよく感じました。

💧おいしい水を守る仕事

水道管理所では、水道用水工業用水を供給しています。

高岡・射水・氷見・小矢部の4市に毎日500㎖ペットボトル2億本分の水道用水、そして産業活動に使用する工業用水を4億本分供給しています。(想像できないくらい凄い量です…!)

今回は、和田川水道管理所子撫(こなで)支所にお邪魔して、綺麗でおいしい水をつくる方法をお聞きしてきました!

今回お話を聞かせていただいた
 徳力さん(左)、小原さん(右)

まずは、ダムの水を綺麗にする流れを教えていただきました🧴

 ー おいしい水ができるまで ー

1.薬品で不純物を固め、沈ませる
ダムから流れてきた原水は、着水井で大きなゴミを取り除いたあと、混和池に移動します。
混和池では、水中の不純物をくっつける薬品をいれてかき混ぜ、薬品を均一に拡散させます。
かき混ぜられた水は沈澱池に移動し、不純物を大きな塊にして沈め、取り除きます。

混和池、沈澱池内の再現実験。
濁りの原因が一瞬で塊になる様子が興味深かったです。

2.さらに小さな汚れを砂で取り除く
沈澱池を通った水はろ過池へ移動します。ろ過池では、沈澱池で取り除くことができなかった小さな汚れを、砂の層を通して取り除きます。
ろ過池で綺麗になった水に塩素消毒したら、綺麗でおいしい水の完成!

ろ過池内の模型機器。砂の層に通すだけで、
一気に透明な水ができるため、とても驚きました!


水道管理所で働く企業局職員は、施設・設備の点検や、水質調査、水質変化に対応した適切な薬品注入などを行っています。 
天候による水質変化に対応するため、24時間体制で水の状態を見守っているそうです。

災害時にはこんなに濁った水が流れてきたことも。
混和池、沈澱池、ろ過池の現在の水質を機械で測定
異常があれば薬品を調整します。
機械の導入により、働き方改革にも繋がったそう!

金魚による見守りも!
水の安全を見張る役目を、“金魚”にもお願いしています。
浄水場の水で金魚を飼育し、もし金魚の様子がいつもと違っている場合は、水質検査を行います。

ダムから流れてくる水と、ろ過池の水で育てています。
金魚は水の守り神です!

様々な過程をクリアした厳選された水が私たちに届けられていることを知り、富山の水道水がおいしい理由がよく分かりました!

🍀おわりに

いかがでしたでしょうか。
企業局の仕事は、普段の生活では見えないところで、富山県民の暮らしを守る、素敵な仕事でした。

また、同じ富山県で働く職員でも、知らないことが多く、自分自身とても勉強になりました。

今回取材した内容は、動画でより分かりやすく紹介しています!
こちらもぜひご覧ください♪


~おまけ 撮影オフショット~

給食帽ではなくヘルメットのインナーキャップです。


 文:広報・ブランディング推進室 釣

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