男性育休が普通の社会を目指して。/男性育休ランチタイム座談会 参加レポ
いきなりの知事登場。
「 家庭がうまくいくように、奥さんと末永く幸せになるように、育休を取得してね。」
「男性育休の取得がごくごく普通になる社会が身近になるよう応援しています。」
知事からの温かいメッセージとともに、座談会はスタート。
座談会に参加した理由。
自己紹介のタイミングで、座談会に参加した理由が発表されていました。
半年くらい取得したいが、給与面が心配。
忙しい時期と重なり、どう調整して良いか教えてほしい。
など、仕事への影響や休業中の給料については多くの参加者に共通の心配事のようです。ほかには、
喧嘩とかしないかが心配。話を聞かせてほしい。
など、育休中の生活のイメージをつかみたい様子もうかがえました。
座談会の冒頭に、人事課の担当者から、現行制度では最大4回の育休を取得できることや、育児休業手当金や社会保険料の免除等を組み合わせると手取り給与の約8割が保障されることなどが説明されます。
必要なタイミングで分割して取得したい方や、長期で取得したい方など、どれが自分にあったやり方なのか、経験者の話を聞きながら模索している様子でした。
はじめての「パパ」を聞けた。
育休を取得して良かったことは?という質問に対する経験者の回答で良いなと思ったのが、”我が子のはじめての「パパ」を聞けた”というもの。
子どもと触れ合う時間が長くないと聞き逃してしまうので、育休取得者ならではの回答だなと思いました。
また「育休を取得して子育てに関わっていると、奥さんの苦労がわかるので、小さなことで不満を言わなくなり、喧嘩が少なくなった」という意見も出ていました。
奥さんの苦労や心身の変化に接することで得られる経験や情報が、その後の気持ちや行動に影響している様子がうかがえました。
一緒にいるだけでも意義がある。
座談会では、経験者による奥さんへの聞き取り結果や、オブザーバーとして参加していた女性管理職の体験談など、妻目線での男性育休の意義についても紹介されていました。
男性が育休を取って何をするの?とつい考えてしまうかもしれませんが、一緒に話したり、どうしたらいいか考えたり、それだけでも意義はあるのかもしれません。
ただ、夫婦によって考え方や状況は異なるため、まずは奥さんとよく話すことが大切ですね。
座談会を開催してみて。
今回の座談会は育休取得前の職員の不安解消や情報収集の手助け、育児中の職員の繋がり作りを目的に企画されました。
企画の中心となった人事課の藤田さんには、男性職員の育休取得を促進するなかで「もっと気軽に男性育休について話ができる場があったら良いのに」との思いがあったそうです。
ーー開催してみてどうでしたか?
参加者の育休取得を後押しする良い企画になったと思います。
参加者の方からは「経験談が参考になった」「自分が取得する際のイメージがクリアになった」「制度担当者と話したことで、育休取得の本格的な相談のハードルが下がった」などの感想をいただきました。和気あいあいとした雰囲気で開催でき、職員の交流の場にもなったと思います。
ーー今後どのような取組みをしていきたいですか?
今回の座談会を定期的に開催し、より多くの男性職員に参加してもらえたらと考えています。今後は女性の育児経験者にも参加いただき、母親目線の意見を共有する機会も作りたいですね。
おわりに
「うちの子めっちゃ可愛いんすよ!」と親バカが炸裂する一幕もあるなど、終始和やかな雰囲気で座談会は終了しました。
参加者からも前向きな感想が聞かれ、貴重な機会になったようです。
第二回も開催予定とのことなので、知事の話にもあった「男性育休の取得がごくごく普通になる社会」の実現に向けて、まずは県庁から、確実に取組みを進めていきたいと思います!
文:広報・ブランディング推進室 新田
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